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瀬戸内海環境保全特別措置法制定50周年記念式典 出演者

松田 治

広島大学 名誉教授

特定非営利活動法人瀬戸内海研究会議 理事長

略歴

1971年より広島大学で瀬戸内海や閉鎖性海域の研究と教育に従事。

2003年より広島大学名誉教授。

専門は物質循環論、沿岸環境管理や自然再生。

著書に「瀬戸内海を里海に」(編著、恒星社厚生閣)、「森里海連携環学」(共著、京大学術出版会)、「海洋問題入門」(共著、丸善)など。

現在、(特非)瀬戸内海研究会議理事長、(特非)里海づくり研究会議理事長等。

 

 

 

一般社団法人Re-Generation

企業概要

「Z世代/U30×産官学連携」をテーマに、未来創造ワークショップ/未来創造プロジェクトを企画・運営しています。

Z世代/U30と、PR・開発・社会課題解決を考えます。

 

リンク集

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ポスターセッション参加校

京都府立北嵯峨高等学校

■ タイトル

地域連携と次世代につなぐ豊かな自然環境~カッパ流域ネットワークから山里海の連環を目指して~

 

■ 概要

学校横を流れる有栖川の水環境調査と地域との連携・発信の取り組みである。

そのメイン活動「カッパの川開き・生き物調査」は、同じ川の流域にあり、水環境問題を共有する小学校・中学校・高校、地域のまちづくり組織、大学とも連携して、川のゴミ拾い、水生生物を中心とした生き物調査、化学的・生物学的水質判定などを長年(20年間)にわたり継続して行ってきた。

2020年度よりこれらの活動を「カッパ流域ネットワーク」と称し、新たに活動に参加連携する団体を増やし、山里海の連環も視野に入れ活動を広めている。

 

大阪府立水都国際高校

■ タイトル

海洋ごみのアップサイクルで海の豊かさを守ろう

 

■ 概要

海洋汚染の現状を調査する中で、プラスチックが海の環境や生物に悪影響を及ぼしていることを知った。

そこで、ペットボトルキャップからアクセサリーつくるというワークショップを企画し、物作りを通して海洋汚染の現状を発信している。

簡単に作成できる手軽さ、自分好みにアレンジができるというアクセサリー作りの魅力を最大限に生かし、若い世代だけではなく、より多くの方を巻き込むことができる取り組みだと考える。

 

大阪府立みどり清朋高校

■ タイトル

ワシらココ住んでまんねん 知る事で広がる環境保全の輪

 

■ 概要

一級河川寝屋川水系恩智川の清掃活動をはじめ、生態系保護の活動をしている。

清掃活動では大阪府が行う地域住民が一定区画を管理する「アドプト・リバー・プログラム」で恩智川の管理を任され、活動している。恩智川を綺麗にする、生態系を守る為に、川の事を知ってもらう事が大事だと思い、恩智川で採取した生態を本校で飼育し見学に来てもらう「せいほう水族館」を定期的に開催している。

現在、計画中の企画として恩智川に群生する菜の花から油を搾油しキャンドルを作成し、恩智川を舞台にキャンドルナイトを計画している。

 

兵庫県立尼崎小田高校

■ タイトル

効率的なコンポスト化条件の検討

 

■ 概要

生ゴミの焼却には多くの燃料が必要であり、CO2排出量が増加する問題がある。そこで私たちは、生ゴミをコンポスト化することでCO2排出量を抑えられるのではないかと考えた。

コンポスト化の効率的な条件を検討するため、日光とコンポスト化効率の関係を比較した。日なた・日陰・半日陰にコンポスト容器を設置し、重さを計測し、コンポスト化の速度を比較している。

今後は、より効率的にコンポスト化する条件を解明したい。

 

兵庫県立伊丹高校

■ タイトル

バイオマスエネルギーの研究

 

■ 概要

今日、世界情勢による燃料の貿易の制限や、化石燃料の枯渇は、燃料費の高騰を招き私たちの生活に大きな影響を与えている。

そこで、私たちは化石燃料に取って代わる別の燃料はないか調べ、バイオマスエタノールという自然由来の燃料があることを知った。しかし、調べた資料では手軽に作ることは出来ないと書かれていた。そこで、ほとんど毎日食卓にならんでいるお米に着目し、従来から行われている日本酒の製造から着想を得て、米麹を利用したバイオマスエタノールを作成した。

 

兵庫県立加古川東高校

■ タイトル

加古川河川敷の植生調査

 

■ 概要

加古川河川敷において見られる植物をGoogleレンズを用いて調査した。2022年10、2023年2、4、6、8月の計5回調査し、その各月で見られた植物種数および在来種・帰化種・外来種の割合と季節ごとの植物種の変遷について考察を行った。帰化種は月ごとで種数の変化は大きくなかった。

それに比べ、在来種は夏から秋にかけて多く見られた。外来種はどの月もほとんど見られなかった。各月共通で見られた植物は計4種で、特定の月のみ見られた植物は80種ほどあった。

 

兵庫県立兵庫高校

■ タイトル

水田環境におけるメタン発酵の抑制について

 

■ 概要

地球温暖化の原因として二酸化炭素が広く知られているが、メタンも地球温暖化に影響している。

本研究では、水田でのメタンの発生について調査する。水田は米を主食としている日本において、生活に欠かせないものである。水田におけるメタン発酵とその影響を知るため、水田の土にメタン発生を抑制する効果があると思われる操作を加え、対照実験を行う。

実験群では、ウシによるメタン排出削減に効果のあるものから導いた操作や、メタン生成のプロセスに着目した操作を加え、水田における環境への負担の少ない、メタンの抑制方法を検討する。

 

兵庫県立御影高校

■ タイトル

キノコから六甲山の環境を探る~海と山のつながりを考える~

 

■ 概要

本校は、六甲山の麓に位置し、六甲山と神戸の海と近く挟まれた位置にある。環境科学部は、平成20年度から六甲山再度公園に発生するキノコの調査から六甲山の環境を考察してきた。

これまでの研究より、18年間の出現頻度の高いキノコの中で、木材腐朽菌が増加していることが分かってきた。 さらに、六甲山からの栄養塩が海に流れていく状況を探るため、六甲山からの河川の水質調査も行った。

これまでのキノコを通した山の環境の研究から、山と海のつながりについても考えていきたい。

 

神戸市立科学技術高校

■ タイトル

兵庫県の海に生息する海洋微生物の調査

 

■ 概要

瀬戸内海に位置する兵庫県の神戸港、芦屋浜、明石湾の3つの海域に生息する海洋微生物を観察した。

潮の干満差が小さく船舶の係留に適しており、さまざまな産業のある都会の神戸港、県外の砂を敷き詰めた人工浜である芦屋浜、そして干満の差による激しい潮流が特徴の明石の海から、それぞれサンプリングを行い培地に播種して海洋微生物の培養を行う。それらを観察、比較することによって兵庫県海域の環境や生物多様性について考察した。

 

神戸市立六甲アイランド高校

■ タイトル

原料の違いによるバイオエタノール生成量の比較

 

■ 概要

日本の食品廃棄量は世界と比較して多量である。高校生に身近な学食でも沢山の食品が廃棄されている現状を知り、廃棄される食品を燃料に変え、環境に配慮したエネルギーが作れないかと考えた。

方法として、もち米と普通の米にそれぞれ麹と酵母を加え、40度の恒温機で1週間放置し、糖化と発酵を同時に行った。糖化、発酵させたものに蒸留を4回繰り返し、抽出できたエタノールの量を比較し、どの食品での生成が最も効率的か調べた。

 

神戸山手女子高校

■ タイトル

海の保全は陸から!陸の生物多様性を守る取り組み-ニホンイシガメを例にして-

 

■ 概要

海の環境は、陸の環境の影響を大きく受けている。本校はその陸の環境の生物多様性維持を目的に、ニホンイシガメを例として、域外飼育による繁殖、環境DNAの検出に関わる研究を行っている。

域外飼育に関しては、神戸市立相楽園と岡山理科大学の亀崎直樹先生のご協力を得て、ニホンイシガメを導入、経過観察を継続している。

環境DNAに関しては、神戸大学の源利文先生のご指導の下、ニホンイシガメの環境DNAの検出についての研究を行っている。

 

山陽学園高校(岡山)

■ タイトル

瀬戸内海の海洋ごみ問題の解決に向けての実践~「シビック・テック」活用による市民協働活動からの挑戦~

 

■ 概要

私たちは瀬戸内海の海洋ごみ問題の解決に向け、回収と啓発に取り組むが、その日時・場所・人数・参加者意識が限定される課題を持った。

そこで「1人の100歩ではなく、100人の1歩となる」市民協働活動に挑戦している。スマホ利用可能なアプリを作成して、用水路や街中ごみを市民が見つけ、アプリからごみの種類・個数等を入力し送信してもらい、そのデータを「ごみマップ」にして市民へ還元している。一過性の調査からマップによる効率的な清掃活動に繋がる持続可能な実践である。

市民はごみの廃棄者であるが、解決者にもなれる!

 

広島県立広島高校

■ タイトル

アカハライモリの生態解明と保全に向けた提案

 

■ 概要

アカハライモリが生息する自然環境の保全に貢献するため、アカハライモリの分布調査や生態調査を行っている。

 

広島県立広島国泰寺高校

■ タイトル

赤潮プランクトンの増殖とケイ酸濃度との相関関係について

 

■ 概要

先行研究より、赤潮プランクトンの増殖にはケイ酸が関係していることを知った。そのため、ケイ酸濃度を変えることによって赤潮プランクトン(キートセロス)の増殖速度に差があるのかを明らかにすることにより、ケイ酸濃度から赤潮の発生を予測できるようにすることを目的として研究を始めた。

具体的には、ケイ酸ナトリウム濃度を変えた培地中で、完全培養していたキートセロスを一定時間単離培養した後、血球計算盤で測定している。同時に近くの河川や港で採取した水に含まれるケイ酸濃度を測定するフィールドワークも行っている。

 

山口県立周防大島高校

■ タイトル

ニホンアワサンゴの生態調査及び保護活動について~ニホンアワサンゴを未来に~

 

■ 概要

学校のある周防大島近海には世界最大級のニホンアワサンゴの群生地がある。令和2年秋、この群生地で原因不明のニホンアワサンゴの大量死が発生した。これをきっかけに、ニホンアワサンゴの生態や大量死の原因解明を目指して、現地調査や校内の水槽でのニホンアワサンゴの飼育を行なった。

また、ニホンアワサンゴを未来に繋げていくための環境整備活動として、海洋ゴミの調査や地域の団体等と協力した海岸清掃、海の環境を保つための里山の整備活動などを定期的に実施した。

 

徳島県立阿南光高校

■ タイトル

紀伊水道でのプラスチックごみの漂着調査研究-漂着ゴミから見えてくる、私たちの暮らしから美しい海を考える-

 

■ 概要

私たちの学校がある四国最東端の阿南市は、平成16年4月1日「阿南市ポイ捨て等防止に関する条例」が施行されて今年で16年目を迎える。

阿南光高校の前身である新野高校での地域環境美化活動(クリーンウォークラリー)を引き継ぎ、新たに紀伊水道での課題(プラスチックごみ)解決に向けた、海岸美化調査に取り組んでいる。その活動は、「拾った私はすてない!」を活動テーマに「捨てられない・捨てさせない環境づくり」を目指して漂着ゴミの環境調査を年3回実施している。この取り組みは、今年で5年目を迎える。

 

徳島県立城南高校

■ タイトル

魚類の消化管内に存在するマイクロプラスチックの検出方法とその結果

 

■ 概要

海洋におけるマイクロプラスチック汚染の現状について知るため、魚類が誤飲したマイクロプラスチックについて調査する試みを行う。胃内容物を取り出して30%過酸化水素で1週間程度処理を施し、生体を構成する有機物を加水分解し、マイクロプラスチックを検出する試みを行っている。処理後には骨などの残物が残るため、マイクロプラスチックかどうか確かめるため、京都大学の分析器FTIR‐ATRにかけ物質名を同定した。

 

香川県立坂出高校

■ タイトル

瀬戸内海の海ごみの現状と坂出高校での取り組みについて

 

■ 概要

本校では、タイプの異なる二つの海岸をターゲットにビーチクリーンアップ活動を行っている。一つは河口域、もう一つは島の海岸である。毎月活動する中で、それぞれの海岸で漂着するゴミの相違点と共通点が見えてきた。今回は活動を通して得られた海ごみに関する知見について報告させていただく。

また、ビーチクリーンアップ活動に参加した生徒に起こった、心境の変化、行動の変化についても報告させていただく。

最後に、活動の今後の展望について発表させていただく。

 

香川県立多度津高校

■ タイトル

たどつの海と島

 

■ 概要

私たちは写真部に所属している。写真部では約20年前から海や島の写真を撮り続け魅力を発信している。今回制作したポスターは、そのような写真をコラージュしたものである。同時に建築科に所属しているため、ものづくりを中心とした活動にも取り組んでいる。

これらの一連の活動が地域の魅力向上になると考えている。現在、海離れや島の過疎化が進んでいるが、私たちが活動することにより良さを再発見し、人々が集う場になってくれることを期待している。

 

大分県立海洋科学高校

■ タイトル

食品コースが取り組む海洋環境問題 ブダイを美味しく食べて藻場を増やそう

 

■ 概要

大分県津久見市では、近年海藻を食べるブダイが増加しており、藻場の減少の要因とされ問題視されている。

ブダイは、身に独特の匂いがあり、また津久見市では食べる文化がないため、漁獲しても流通させることが難しく、魚粉等に加工されている。

令和2年度から漁業者の方と一緒に加工方法を工夫し、オリジナル缶詰を製造してきた。この3年間の取り組みを紹介する。

 

福井県立若狭高校(特別参加)

■ タイトル

豊かな海を創造したい!~魚類のプラスチック誤食を防ぐ&ヒジキ養殖に挑戦~

 

■ 概要

海洋ゴミ問題や地球温暖化による藻場の減少など、様々な海洋問題が存在する。私たちは、地元若狭湾を豊かな海にするために2つ研究を行った。

1つ目は、魚類のプラスチック誤食だ。魚の誤食の大きな問題点は、魚体にプラスチックが残ったまま私たちの食用となってしまうことだ。そこで私たちは魚による発泡スチロールの誤食を防ぐことを目的とし実験した。

2つ目はヒジキ養殖だ。ヒジキを養殖し、藻場を作ることで魚介類の産卵・発育場所の造成と水質浄化につなげたいと考えた。

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